2004年度から2007年度までに「湯けむり健康教室」に参加した56名(男15名、女41名、65〜75歳)を対象に、身体状況および栄養摂取状況の変化を調査し、栄養教室や運動教室に参加することの効果を検討した。教室への参加前後において、女性では体脂肪率が有意に低下し、男女共にトリグリセリドが有意に減少、HDLコレステロールが有意に増加した。男性において海藻類の摂取量が有意に増加し、女性では油脂類の摂取量が有意に減少、きのこ類の摂取量が有意に増加した。また、男女とも菓子類と嗜好飲料の摂取量が減少した。高齢期であっても、週2回の運動教室や年間3回の栄養教室に参加することで、健康意識が高まり、生活習慣の改善がなされることが明らかになった。