本論文は,ケータイFOMAの利用促進について,メインユーザーである大学生を対象にマネジリアル・マーケティングの観点から論じたものである。流行の側面から,オシャレとデザインが商品差別化の要素であること,ドコモとauのキャリア選択においては通信エリアと割引サービスが重視されること,また,ドコモのMOVAからFOMAへの切り替え条件時には,重量,高速通信,パケット料金に効果があり,本体価格,通信エリアなどには懸念を示していることが明らかになった。さらに,FOMA利用者の満足度からは,近くのお店,デザインの良さ,パケット料金が効いているが,店員の説明がマイナス要因となっていることが明らかになった。