難消化吸収性糖質摂取による腸内細菌由来水素ガスと疾病予防ならびに重症化予防との関連性
中村禎子田辺賢一中山敏幸奥 恒行
我々は,腸内細菌が難消化吸収性糖質から産生する水素ガスに着目し,腸内細菌由来水素ガスは,吸入などによる水素ガスと同様の抗酸化作用があり,疾病の発症遅延や重症化予防に寄与するという仮説をたて,実験動物を用いて検証してきた。その結果、難消化吸収性糖質継続的摂取は,生体内水素ガス濃度をある程度高く維持し,疾病予防や重症化遅延に寄与している可能性が示唆された。
日本応用糖質科学会誌