その他(研究者活動情報)

基本情報

氏名 田辺 賢一
氏名(カナ) タナベ ケンイチ
氏名(英語) TANABE KENICHI
所属 中村学園大学 栄養科学部 栄養科学科
職名 准教授

タイトル

難消化性オリゴ糖の包括的定量法の改良に関する研究

年月(From)

2014-03

年月(To)

2014-03

内容

【目的】
本研究の最終目的は、消費者に正確な健康情報を与えることができる難消化性糖質の正確な定量法を開発することである。そのため、本学位論文では、AOAC 2001.03法ならびにAOAC 2009.01法を用いた難消化性オリゴ糖の定量に焦点をあて、これらの定量法では難消化性オリゴ糖を正確に定量できないことを実証し、その要因を明らかにすると共に、それらの問題点を解決した難消化性オリゴ糖を包括した定量法の確立を試みた。

【実験項目】
1.AOAC 2001.03法によるオリゴ糖定量の問題点とその改善策の検討
2.AOAC 2009.01法によるオリゴ糖定量の問題点とその要因の検証
3.AOAC 2009.01法のアミログルコシダ-ゼをブタ小腸粘膜酵素で代替した改良変法の提案と検証

【まとめ】本研究で提案する酵素-HPLC法による改良変法の最大の特徴は、ヒト小腸粘膜酵素で消化される糖質を水解し、消化されない糖質と区別して目的とする糖質を正確に定量できることにある。酵素-HPLC法による改良変法は、食物繊維の定義に則った「ヒトの消化酵素で消化されない炭水化物」とそうでない炭水化物を明確に区別できるため、難消化性オリゴ糖が保有する機能を担保することが可能になる。したがって、消費者が難消化性オリゴ糖含有加工食品に期待する生理機能を保証し、健康の保持・増進に正しく活用することができる。