紫黒米と黒大豆について,溶媒の組成を変えてアントシアニン抽出量を比較した.紫黒米,黒大豆ともに最も高い抽出率が得られる溶媒組成は,トリフルオロ酢酸:水:メタノール=0.5:60:40であった.この溶媒を用いて様々な紫黒米と黒大豆に含まれるアントシアニンの抽出を行い,pH differential法とHPLC法を用いてアントシアニン含量の分析結果を比較したところ,高い相関が得られたことから,紫黒米と黒大豆のアントシアニン分析において,pH differential法は簡易な分光光度計で分析可能な有効な方法であると考えられた.