2013年から2015年の3 年間,黒ダイズ「九州169号」の総アントシアニン量と総プロアントシアニジン量の調査を行った.その結果,黒ダイズ「九州169号」の総アントシアニン量は収穫年次が同じ場合,「クロダマル」より有意に少ないものの,「くろさやか」と同程度であることが示された.また,黒ダイズ「九州169号」の総プロアントシアニジン量は「クロダマル」や「くろさやか」より有意に多いことが明示された.そのため,「九州169号」は高プロアントシアニジン黒ダイズという点でクロダマル以上の機能性食品素材として有望と考えられた.