共同研究・競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 中野 裕史
氏名(カナ) ナカノ ヒロシ
氏名(英語) HIROSHI NAKANO
所属 中村学園大学 教育学部 児童幼児教育学科
職名 教授

タイトル

運動ニューロンの形態適応を惹起するトレーニング条件の確立

提供機関

文部科学省

制度名

科学研究費補助金(奨励研究(A))

研究機関

中村学園大学

研究期間(From)

1998

研究期間(To)

1999

担当区分

研究代表者

担当研究者

中野 裕史

研究種目

奨励研究(A)

形式

URL

研究概要

本研究は,実験動物を用いて運動ニューロンに形態的な変化を生じさせるのに必要なトレーニング条件を確立することである.平成10年度では,遅筋を支配する運動ニューロンの形態変化を引き起こすランニングトレーニング条件は速度が30m/分,時間が60分/日必要であることが示された.平成11年度では,速筋を支配する運動ニューロンの細胞体サイズに及ぼすランニングトレーニング強度の影響を検討した.また,同時に運動ニューロンの酸化系酵素活性についても検討を加えた.4週齢の雌性ラットをコントロール群とトレーニング群に分類した.トレーニング群はさらにランニング速度が30m/分(T30)と50m/分(T50)のグループに分け,トレッドミルを用いて10週間(60分/日,傾斜なし,頻度5日/週)にわたりランニングを負荷した.トレーニング終了後,速筋タイプの長指伸筋を支配する運動ニューロンを同定するため,筋に神経標識物質を注入し,24時間後に長指伸筋,脊髄腰膨大部を摘出,分析した.T30,T50ともに,長指伸筋には十分なトレーニング効果が認められた.一方,長指伸筋を支配する運動ニューロンの酸化系酵素活性,細胞体サイズは,ともにトレーニングにより変化せず,トレーニング強度にも影響されなかった.これらの結果から,速筋を支配する運動ニューロンのトレーニングによる形態変化は起こりにくいことが示唆される.

資金種別

競争的資金

国際共著