共同研究・競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 中野 裕史
氏名(カナ) ナカノ ヒロシ
氏名(英語) HIROSHI NAKANO
所属 中村学園大学 教育学部 児童幼児教育学科
職名 教授

タイトル

定期的な運動が発達障害の症状を緩和する際の分子メカニズムの解明

提供機関

文部科学省

制度名

科学研究費補助金(基盤研究(C))

研究機関

中村学園大学

研究期間(From)

2009

研究期間(To)

2011

担当区分

研究代表者

担当研究者

中野 裕史

研究種目

基盤研究(C)

形式

URL

研究概要

甲状腺ホルモンは脳の成長発達に重要であることが広く知られている.本年度は甲状腺ホルモンの合成阻害剤であるプロピルチオウラシルを飲料水(0.02%PTU)として母ラットに3週間与え、母乳を介して甲状腺ホルモンを抑制した仔ラット(PTUラット)に4週間のトレッドミルランニング(15m/分,5日/週)を実施した.学習・記憶能力を観察するため1日当たり4試行のモリス水迷路課題を5日間実施した.PTUラットはノーマルラットに比べ,水面下に隠されたプラットホームに到達するまでの逃避潜時が有意に遅延しており,空間記憶・学習能力の低下が認められた.その際,海馬では脳由来神経栄養因子(BDNF)と受容体(TrkB)のタンパク発現が低下していた.一方,ランニングを実施したPTUラットにおける有意な逃避潜時の遅延は,学習開始2日目のみであり,空間記憶・学習能力の改善が認められた.その際,海馬ではBDNFとTrkBのタンパク発現が増加していた.6日目にプラットホームを取り除いたプローブテストを1分間実施した.ノーマルラットでは,プラットホームが置かれていたエリアでの滞在時間が,前半30秒間よりも後半30秒間で減少しており,他のエリアへの探索が増加する傾向にあった.一方,PTUラットでは,前半,後半ともにプラットホームが置かれていたエリアでの滞在時間が長く,記憶した場所への固執傾向が認められた.ランニ...

資金種別

競争的資金

国際共著