中国医学の体質分類と肥満度、血液生化学検査に関する横断研究を行った。体質調査(気虚、脾虚、腎陽虚、血虚、陰虚、気滞、湿熱、血お)、食生活調査を行い、健康診断データとの関連を解析した。脾虚、腎陽虚、血虚、陰虚、気滞、湿熱、血おの体質は老化とともにその特質を保有しやすいということが示唆された。喫煙は健康障害要因の代表的な因子で、血おが強い群に喫煙率が高いことが判明した。湿熱の強い群はBMIが25以上の者の割合が多い傾向がみられた。空腹時血糖は、血虚、気滞、湿熱では、体質傾向にある群の方が異常高値の割合が高い傾向がみられた。HbA1cは、気虚以外は、脾虚、腎陽虚、血虚、陰虚、気滞、湿熱、血おの体質傾向にある群の方が異常高値の割合は少なかった。