「福岡県上毛町の保育所乳幼児の家庭における食料在庫状況調査」保育所乳幼児の家庭における食料在庫調査を行うことで、家庭の食環境が明らかとなり、今後の食育指導を効果的に実践できるプログラムを開発し、健康増進や生活習慣病の予防につながるための研究を進めた。平成23年11月から、対象は福岡県上毛町の同意が得られた保育所乳幼児の保護者107名。調査内容は、食料在庫調査票を用い郵送法にて実施した。調査の結果、「いつもある」、「備蓄している」と回答された在庫率の高い上位5つの食品は米、塩、醤油、味噌、マヨネーズであった。それらの食品の在庫率をスコア化し、各平均値±標準偏差は、穀類で米が4.7±0.5、玄米・雑穀米が2.1±1.5であり、魚介類はすべて3.0以下であった。乳類は普通牛乳が4.2±0.6、低脂肪牛乳が1.7±1.0であった。冷凍食品は全て2.6以下であった。調査の結果、手軽に利用できる調味料が在庫状況の上位を占めていた。減塩に寄与する干し椎茸、昆布、煮干しなどの旨味成分を含む食品の在庫率が低い結果であった。健康増進に寄与する家庭に在庫する食材を日常の家庭料理に導入し、継続・持続可能な食育プログラムを開発する予定である。「中医学理論に基づく子供の体質分類と薬膳食材」本研究は、子供の生活習慣病の予防対策に、中医学理論を基本とした個々人に対応したテーラメード栄養学を取り入れることを目...