保育・教職実践演習(幼稚園)の授業内で4年次生が平成29年度のルーブリックを使った自己評価を行った自己評価の分析結果から、幼保系の教職の学習の現状を報告する。また、4年間の学習で「保育者としての資格免許取得のレベルに達していない」と自己評価した学生に焦点を当て、何が学生の自己評価を低くしているのかその傾向を探った。
結果、学生の教職の学修課題として保育の専門性から「保育に関する知識の定着」、「養護、乳児に関する更なる理解」、「5領域の理解とそれに伴う発展的な保育の展開」、「指導計画の作成の仕方」が挙げられた。保育者の社会性の視点において協働の力をかなりつけている反面、自分の意見を述べる、積極的にチャレンジする面に弱身を持つ学生の存在も明らかとなった。
さらにC2,C1の自己評価が低い学生は他の項目にも低い評価を付ける傾向があった。これらの学生こそルーブリックを活用し少しでも自信をつけることが望ましい。同時に学生の傾向を早くに掴み、教員全体や指導主任との連携を図る事が可能となるといえる。