ハイビジョンカメラと従来のビデオカメラで撮影した授業の映像を教師に提示し,児童の表情や学習状況がどの程度把握できるかを比較した結果,2人や6人の少人数を撮影した場合で,提示画面が60インチのプロジェクタと20インチのディスプレイの何れでも,ハイビジョン映像の場合が有意に高いことを示し,ハイビジョン映像を用いることで,児童の表情や学習状況をより詳細に分析できることを明らかにした.また,教室の広範囲を撮影し,学級全体を把握する場合は,60インチの提示画面で有意な差が見られ,大画面で提示した際にハイビジョン映像が有効であることを示した.