校務支援システムを導入した小・中学校の教員を対象に,システムの運用前・1学期後・学年末の3回における質問紙調査やインタビュー調査を実施し,校務の状況に関する意識の変容を経時的に分析した.その結果,システムの運用の時間経過とともに,校務の状況が改善されたと感じること,特に改善されたと感じる時期が項目によって異なることが示された.また,システムの運用が進むことによって,校務処理の効率が向上したと感じているだけではなく,情報共有や評価内容の質的向上など,教育活動の質的向上が進んだと感じていることが示された.