【ゼミ・研究紹介】『身体活動・行動の栄養学』健康づくりやスポーツ競技パフォーマンスを「身体活動+栄養(食)」の視座より、運動生理学・体力科学的研究手法を用いて科学しています。
(1) 健康増進やパフォーマンス向上の為の身体活動評価法および身体活動支援(運動処方)法の開発・効果検証
(2) 競技者の健康保持と競技力向上を両立するための食生活習慣の検討
健康増進あるいは優れた競技パフォーマンスを成就するためには、栄養と身体活動が上手く協働してこそ最大の効果が期待できます。スポーツは「生涯スポーツ」という観点から、競技だけでなく健康増進や疾病治療を目的とした運動も含み、子供から高齢者、疾病者まで幅広いライフステージが対象となります。いわゆる「スポーツ栄養」も競技者のパフォーマンス向上だけでなく、健康づくり運動や運動療法にも資するという考え方が必要です。身体活動の生体影響を理解することは、スポーツ栄養を理解する基盤です。
目的や対象者に応じて、トレーニングの強度や時間、タイミング等を考慮することは、最良の効果を得る為の基礎です。一人ひとりに有効性や安全性の最適な運動条件を決めることを運動処方といいます。こういった視点に立った身体活動支援は、栄養科学的側面からの健康づくりや競技力向上のための支援とも密接に関連します。
【研究室の修士論文】
・大学男子ラグビー選手のトレーニング量の差異が栄養素および食品群別摂取量に及ぼす影響(2017年度修士論文)
・高学年児童における朝食の食事構成と身体活動・体力および前頭葉機能の関連性(2018年度修士論文)
・高校・大学女子陸上長距離選手の月経状況と利用可能エネルギー量および栄養素等摂取量:加速度計を用いた客観的身体活動評価による検討(2021年度修士論文)
・健常若年成人における歩行,低速度ジョギングおよびバランスボールによる座位行動の中断が食後血糖・脂質動態に及ぼす影響(2021年度修士論文)
・若年成人女性における日常身体活動指標と身体活動レベルおよび血中糖・脂質マーカーの関連性:二重標識水法を用いた検討(2022年度修士論文)
・若年成人女性における中強度・高強度有酸素性運動が食欲調節ホルモンおよび喫食に及ぼす影響(2022年度修士論文)
・経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の漸増運動負荷時の応答とSpO2閾値の妥当性:乳酸性作業閾値を基準とした検討(2023年度修士論文)