書籍等出版物

基本情報

氏名 吉川 昌子
氏名(カナ) ヨシカワ ショウコ
氏名(英語) SYOKO YOSHIKAWA
所属 中村学園大学 教育学部 児童幼児教育学科
職名 教授

書名

感染症と心理臨床  HIV/エイズと新型コロナウィルス感染症を中心に

著書担当区分

共著

著者

矢永由里子・向笠章子・武藤正樹・荒瀬泰子・岩室紳也・小松賢亮・霧生瑶子・木村聡太・福澤理香・大盛久史・安藤博子・渡邉真奈美・扇澤史子・福永聡子・吉川昌子

概要

大学時代は、親からの精神的自立に伴い、その行動に責任と自由を得るが、それゆえに試行錯誤を経ながら、実質的な社会的自立にむけ、将来のキャリアに道筋をつけるときである。その中心となるキャンパスライフは多様な人との関わりにより、まさに青年期の心理的成熟を支える土壌となることが期待される。しかしコロナ禍にあっては長い自粛生活となり、対面による他者との交流が大幅に制限されていた。そこで本研究はそうしたコロナ禍のキャンパスライフを経験した学生を対象にアンケート調査を行い、どのようなストレスを感じていたか、どのようにその時を乗り越えていたかについて調査した。その結果、多くの学生が終わりの見えない自粛生活の中で行動制限や感染の不安に少なからず強いストレスを感じていたものの、SNS等で積極的に仲間とつながり、そのときの思いを共有することで支え合うというレジエンスを発揮していることが示された。その一方でそうした仲間づくりが難しく、必要以上にSNSの偏った情報に振り回されて不安を高めている学生の存在も懸念された。そのため孤立した学生が確かな情報で正しい知識が得られ、安心して悩みを話せるようなキーパーソンのいる心理的居場所がキャンパスライフの中に位置づけられることが求められると提言された。

国際共著

査読の有無

無し

著書種別

一般書・啓蒙書

担当範囲

第4章3節 感染症の時代における大学生のメンタルヘルスと心理支援

担当ページ

176-191

発行所

風間書房

発行年月

2022/07

ページ数

16

記述言語

日本語

DOI

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