本研究では,大学英語のリメディアル教育の現状と課題を探るため,九州地区の3大学で,再履修クラスの学生134名を対象に,質問票調査を実施した。当調査のうち,「英語再履修クラス在籍の学生の多様性(第一言語,英語資格試験取得状況,大学入試の種類と英語の試験科目の有無)」「学生の再履修クラスに対する態度(再履修原因に対する自己認識,英語再履修クラスに対する意見・感想)」の2点について扱った。調査の結果,再履修学生は再履修の原因を自覚しているものが多く,その理由として,出席日数不足,定期試験の点数不足を挙げる学生が多かった。また,再履修クラス内の学生の英語レベルの多様化も,明らかになった。