平成24年度は研究計画に基づき,(1)学習者の持つ認識と学習プランの内容との間にどのような関係があるのかを明らかにすること,(2)その認識を変える手法として認知行動療法や応用行動分析学の手法をいかに適用させて教授学習プログラムを開発するかを目的として研究を遂行した。1.学習者が持つ心的状態と学習パフォーマンスに関する素朴理論について: 次年度以降の教授学習プログラム開発につなげるために学習者が持つ心的状態(飽き,疲れ,集中の程度,やる気の有無)と学習パフォーマンス(学習時間,学習の質,テスト結果)に関する素朴理論(メンタルモデル)を幼児,小学生,大学生を対象に実験と質問紙調査を実施した。その結果,小学生(低学年,高学年)と大学生では学習者の心的状態によって学習パフォーマンスが変わると回答した。この調査では心的状態のコントロール可能性に関する認識については検討していなかった為,第2回の調査では心的状態のコ