抗がん剤治療中のがん患者の食嗜好変化とその対応策
長光里奈近江雅代甲斐達男
がん患者の食欲不振改善は、苦痛緩和の導線として重要な役割を担う。化学療法施行中の患者には嗜好の偏りに特徴的な傾向が確認されており、これらの特徴を理解することにより、食事による栄養状態・QOL改善を試みている。国立病院間では研修会や情報公開等により、情報の共有化を図っており、本稿ではこれらの経験的蓄積を簡潔に取り纏め、資料として提供した。
日本調理食品研究会誌
日本調理食品研究会