食習慣と全身性エリテマトーデス発症のリスク:九州札幌SLE研究
鷲尾昌一横山徹爾堀内孝彦清原千香子多田芳史浅見豊子井手三郎小橋元高橋裕樹渥美達也近江雅代廣田良夫稲葉裕永井正規
SLE発症の危険因子として肉類の過剰摂取が、予防因子としてミルクやカロチン等の抗酸化物質を含む食事の摂取が報告されている。食習慣とSLE発症のリスクについて症例対照研究を行った結果、危険因子としてパン食が、予防因子として豆腐・納豆の摂取が有意であったことから、食生活の欧米化がSLE発症のリスクを上昇させる可能性が示唆された。日本人は人種的にSLEを発症しやすいとの報告から、食生活の過度の欧米化を防ぐ必要がある。
臨牀と研究
大道学館出版部