低タンパク栄養によって生じる筋線維傷害の比較-骨格筋と心筋-
近江雅代山元寅男
第53回日本解剖学会九州支部学術集会
日本解剖学会
長崎市
低タンパク(LP)栄養が筋組織の微細構造に及ぼす影響を比較検討した。LP食群の大胸筋では、散発的なZラインの断裂・分散・消失、横紋構造の消失がみられた。心筋ではIバンドを中心とした変化が散発的に観察されたが、横紋構造は比較的保存されていた。LP栄養による傷害の差として、タイチンは両筋に等しく存在するが、ネブリンは心筋に欠如していることが関連すると考えられた。