低タンパク栄養がラット腓腹筋の微細構造に及ぼす影響-除神経ラットとの比較-
市村由紀近江雅代山元寅男
第29回日本臨床電子顕微鏡学会総会
日本臨床電子顕微鏡学会
札幌市
低タンパク(LP)栄養が骨格筋の微細構造に及ぼす影響を、除神経骨格筋と比較した。LP食飼育ラットではZラインの融解・消失、アクチンの融解が散発的にみられた。除神経では同様の所見を呈したが、損傷はより著明であった。このことから、LP栄養が骨格筋のタンパク代謝に影響を及ぼし、筋原線維の構築、特に、Zタンパクの合成異常による傷害をきたすことが示唆された。