低タンパク栄養によるglutathione減少と肝臓および筋組織の傷害
近江雅代碇志津恵山元寅男
第55回日本栄養・食糧学会大会
日本栄養・食糧学会
京都市
低タンパク(LP)栄養が肝臓・骨格筋に及ぼす影響とグルタチオン濃度(GSH)との関係を明らかにした。LP食群の肝臓・大胸筋のGSHは顕著に低値を示し、肝臓は典型的な脂肪肝を呈し、大胸筋はZラインストリーミングを中心とした傷害が散発的に生じた。このことから、LP栄養により、まず、肝臓のGSHが減少、次いで大胸筋のそれも減少し、筋傷害が生じたと考えられた。