低タンパク栄養の母乳がその乳仔に及ぼす影響に関する栄養形態学的研究
近江雅代山元寅男
第56回日本栄養・食糧学会大会
日本栄養・食糧学会
札幌市
低栄養の母親の乳仔に及ぼす影響を検討した。LP食群母親の血中Alb濃度は授乳開始から漸次低下したが、母乳組成は対照群とほぼ同様であった。その乳仔の体重と血中Alb濃度は若干減少傾向にあったが、脂肪肝はみられなかった。大胸筋では出生10日以降、傷害が観察されたが、軽度であった。従って、低栄養の母親の乳仔はLP栄養による母乳量の量的減少により発育不良となり、大胸筋に軽度の傷害が誘起された。