タンパク栄養失調性筋傷害と脱神経性傷害の比較形態学的研究
近江雅代山元寅男
第57回日本栄養・食糧学会大会
日本栄養・食糧学会
福岡市
タンパク栄養失調による筋傷害と脱神経性傷害の微細構造を比較検討した。被手術群は左坐骨神経切除手術を施した。被手術群では萎縮・非萎縮筋線維が混在し、萎縮筋細胞は細胞全体で構造変化がみられ、T細管は縦方向に変位したが、LP食群ではZラインストリーミングを中心とした散発的傷害であった。従って、両者の筋傷害には相違点が多く、発症メカニズムは大きく異なる。