低タンパク栄養状態の母親の母乳が、その乳仔に及ぼす影響-出生直後からの経時的観察
近江雅代山元寅男
第58回日本栄養・食糧学会大会
日本栄養・食糧学会
仙台市
低タンパク(LP)栄養状態の母親とその乳仔を経週的に検索した。LP食群母親は典型的栄養失調を呈したが、母乳組成は対照と変わらなかった。乳仔では体重増加はなかったが、栄養障害はみられず、筋傷害の出現頻度も軽度であったことから、低栄養は母乳分泌量を減少させるが、成分組成には影響せず、乳仔の発育不良は惹起するが、筋傷害の程度は軽症に抑えられる。