低タンパク栄養が乳仔ラットの筋細胞微細構造に及ぼす影響-出生直後からの経時的観察-
近江雅代碇志津恵山元寅男
第54回日本栄養・食糧学会大会
日本栄養・食糧学会
松山市
低タンパク(LP)栄養状態の母親ラットから授乳された乳仔大胸筋を、出生から5日毎に経日的に検索した。出生20日後のLP食群乳仔は低アルブミン血症を呈した。出生10日後から大胸筋の傷害が出現し、徐々に広範となったが、フィラメントの融解はなかった。筋傷害は母乳中のタンパク質不足か授乳量減少によるもので、傷害の程度が異なるのはLP栄養の影響が乳仔に現れるには時間的経過を要したためと思われた。