低タンパク栄養が筋組織に及ぼす影響に関する超微形態学的研究-心室筋、骨格筋、平滑筋における比較検討-
近江雅代
第52回日本栄養改善学会学術総会
日本栄養改善学会
徳島市
低タンパク(LP)栄養が心室筋・骨格筋・平滑筋に及ぼす影響について、微細構造にて検索した。LP食飼育の心室筋ではIバンド領域の拡張、骨格筋ではZラインストリーミングを特徴とする傷害が認められたが、平滑筋では変化はみられなかったことから、心室筋と骨格筋は低栄養により膜透過性の亢進が起こり、タンパク分解が生じたが、平滑筋は低タンパク栄養に対する感受性が異なり、傷害をきたさなかったと思われる。