中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)が生体に及ぼす影響-血中脂質濃度、肝脂質を指標として-
近江雅代
第53回日本栄養改善学会学術総会
日本栄養改善学会
つくば市
中鎖脂肪酸(MCT)がラット生体に及ぼす影響について、普通食・高脂肪食を作製し検討した。両群の体重は大きな差はなかった。また、脂肪肝の程度は高脂肪食群で高く、肝TG濃度でも同様であった。一方、血中TG濃度は高MCT食群で高値を示したことから、MCTは熱発生効率が高く、体重増加はきたさなかったが、吸収経路が異なるため、TG合成が促進され、過剰摂取した際は血中TG濃度が上昇するものと考えられた。