中鎖脂肪酸トリグリセリド(トリカプリリン)が生体に及ぼす影響-血中脂質濃度、肝脂質を指標として-
近江雅代
第54回日本栄養改善学会学術総会
日本栄養改善学会
長崎市
使用する油をトリカプリリンのみとし、MCTそのものが生体に及ぼす影響について検討した。トリカプリリン食群ラットの体重増加や肝への脂質沈着はみられなかった。また、LCT食群の血中脂質濃度は経週的に上昇傾向を示した。従って、トリカプリリンはLCTとは消化吸収経路が異なるため、体重増加や血中脂質濃度の上昇はきたさなかったが、過剰摂取した場合は不明なため、今後更なる検討が必要と思われた。