食塩排泄量自己測定機器を主体とした体験型減塩教育の確立
日本学術振興会
科学研究費助成事業 若手研究(B)
安武 健一郎
若手研究(B)
日本人の食塩摂取量は他国に比較して高値であることが指摘されてきたが、現在もこの傾向は変わっていない。これは、従来から行われてきた「指導型」減塩教育の限界を示唆している。本研究では、対象者自身が食塩排泄量自己測定を通して、減塩の成果を実体験できる「体験型」教育の確立を目的とした。その結果、食塩排泄量自己測定機器は、家庭で簡便かつ即座に、日々変動する食塩摂取量を一定の精度で把握することが明らかになった。さらに、本機器を用いた「体験型」食塩管理を行うことは、食塩摂取量の減少に寄与することが示された。