我が国家計の金融資産選択行動の特徴
吉川卓也
2000年前後の金融危機と金融ビッグバン以降、定期性預金のシェアが目立って低下し、保険のシェアも上昇傾向から下降に転じていること、投資信託のシェアが金融ビッグバン以降、株式のシェアの周期的な上下動にかかわらず上昇傾向にあることについて、定期性預金は私的年金や投資信託に、保険は私的年金などに、それぞれ代替したという結果が得られることを示した。また、日米間の資金循環統計の作成方法の違いが、日米間のリスク資産シェア格差を過大にしている点などに関する日本銀行の研究成果を紹介した。
季刊個人金融
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