経済学分野における「自調自考」を促す授業の例として、本務校でおこなっている「金融論」と「経済学」について、理解度確認のためのドリルに関する学生の学習データおよび成績との関連性の分析データを交え、実施状況等を紹介した。これらの授業では、「基礎知識をドリルで習得することを前提として、講義内容は思考力、発想力をより重視したものにする」という問題意識から、授業のデザインをおこなっている。専門用語や、独特な概念や考え方の習得が不可欠な経済学分野の授業での基礎力の涵養のために、授業時間外でのドリル学習と理解度確認のための模擬試験を実施した効果について検討した。