家計の資産・負債行動の変化が保険需要に与える影響-家計の属性を考慮した相対的リスク回避度と特性モデルによる実証分析-
財団法人かんぽ財団・財団法人簡易保険加入者協会
平成21年度研究助成
吉川 卓也
保険が家計の金融資産残高に占めるシェアは、定期性預金に次いで高く、1990年代終わりまでは、長年伸びてきていた。しかし、2000年代に入ってからは、それ以前ほど顕著な伸びは示していない。しかし、2000年代には、やはり長年高いシェアを維持してきた定期性預金のシェアも下がっており、保険がその代替資産となっている可能性もある。いずれにしても、家計の金融資産選択行動に変化が生じている可能性が認められる。