論文

基本情報

氏名 姉川 正紀
氏名(カナ) アネガワ マサノリ
氏名(英語) MASANORI ANEGAWA
所属 中村学園大学 流通科学部 流通科学科
職名 教授

題名

美術科教育におけるボケと遠近法の関係

単著・共著の別

 

著者

姉川 明子
姉川 正紀

担当区分

概要

絵画等の平面画像において、立体感を得る手法としては、近い所にある物体は大きく・遠い所にある物体は小さく描く、透視図法(線遠近法)が最も有名である。他にも、多くの立体感を得る為の手法があり、空気遠近法・消失遠近法等は、物体が遠くにある程、色彩は薄くボケが大きくなる手法として知られている。
カメラ・オブスクラ(Camera Obscura)が、美術の遠近法・透視画法の確立に大きな役割を果たした事からも、絵画における遠近法とカメラの関係は深い。カメラの世界では、従来からボケ(ピンボケ[Defocus]とは違う)が立体感に大きな影響を与えている事が知られている。また近年、ボケは英語でも“Bokeh”と呼ばれる様に、新しい映像表現として注目されている。
 本論文では、近距離の被写体を対象としたカメラのボケ画像を用いて、空気遠近法・消失遠近法との関係や精度を、被験者を用いた実験により検証する。また、被写体の色彩を変化させる事により、色彩遠近法の効果も合わせて検証する。実験の結果、単純なボケ画像及び単一の色彩の場合、ボケの質や色彩に比べて、ボケの大きさ(空気遠近法・消失遠近法の効果)が被験者の遠近感に与える影響が大きい事が判明した。また、中学校における美術部員を対象としたアンケートの結果、各種遠近法やボケに関して、名称やその効果や内容・手法を多くの生徒が十分に理解していない事が分かった。

発表雑誌等の名称

日本美術教育研究論集

出版者

 

 

48

開始ページ

101

終了ページ

108

発行又は発表の年月

2015-03

査読の有無

有り

招待の有無

 

記述言語

日本語

掲載種別

研究論文(学術雑誌)

国際・国内誌

 

国際共著

 

ISSN

 

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