先行研究を調査すると、美術科教育では、学校図書館との関連を研究した事例はとても少ない。そこで本研究では、このような現状を踏まえ、美術科教育での学校図書館の活用について、中学校の美術教師・図書館司書教諭としての視点から、その可能性を追求する。最後に、それを実証するため、学校図書館を活用した鑑賞の授業を実施し、その結果を報告する。
また、我々は2008年度(平成20年)、美術科教育とデジタル・アーカイブの活用について研究を行った。そのメリットと、学校図書館の基本的機能である、「資料の収集・整理・保存・提供」は大きく関わるものである。それらを踏まえ、今後の学校図書館の展望について述べる。