著者が所属する文系の大学・学部では、情報リテラシー教育をおこなっている。しかし、毎年入学者のコンピュータ・スキルに差があり、授業の進捗等に問題が発生している。この原因を調査する為に、高等学校共通教科「情報」(以下、「情報」と略)のプレースメントテスト(以下、PTと略)を実施している2016年度~~)。このPTは、高校の情報の教科書を基に、著者らが独自に作成した物である。この「情報」のPTの結果が、大学入学後の情報処理関連科目に与える影響を調査する。
また、近年スマートフォンの普及により、コンピュータにおけるタイピング能力の低下が懸念されている。そこで、実際に学生の英文タイピング能力を調査している2018年度~)。この英文タイピング能力が、大学入学後の情報処理関連科目に与える影響も調査する。さらに昨2019年度の課題として、英語能力とタイピング能力の関係性を調査する事が挙げられた。そこで、今回学生の英語能力が、タイピング能力や大学入学後の情報処理関連科目に与える影響を調査する。