「人材」のレジリエンス向上と社会人の学び直し―コロナ禍における社会人の学びに関する変化より―
中村由美
目まぐるしく変化していく社会に対峙するためには、レジリエンス(強靭性、回復力)を備えることが必要である。本稿は、その一つの要素である人材に関するレジリエンスに着目し、社会人の学び直しの観点から整理を行う。近年、社会人の学び直しに関する認識が深まっており、政府は教育内容の充実をはじめとする様々な取り組みを実施してきた。コロナ禍では、テレワークという働き方の変化に伴い、人々の時間の有効活用に対する意識変化が見られた。また、デジタル化が進んだことで、様々な学習コンテンツのオンライン化による社会人の学び直しの機会も増加している。今後、こうした機会が増えると予想される中、「何のために学び直すのか」についての動機づけを行い、学んだことが業務や評価につながる仕組みが求められる。
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