独自に開発したCPEライゲーション法を用いて,修飾ヒストンライブラリーを構築するための基盤となる合成法の開発を目的として以下の成果を得た.(1)組換えペプチドをC末端セグメントに用いる修飾ヒストン合成法を開発し,トリメチル化リシン含有ヒストンの合成に成功した.(2)チイランリンカーを用いる簡便なイソペプチド類似体を調製する方法を見出し,ユビキチン化ヒストンH3の調製に成功した.(3)このユビキチン化ヒストンを用いて,ユビキチンヒストンペプチドの機能と構造に関する情報を得た.(4)より簡便な合成法の開発を目的とした固相ペプチドライゲーション法の開発に向けた予備的な結果を得ることができた.