共同研究・競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 末武 勲
氏名(カナ) スエタケ イサオ
氏名(英語) SUETAKE ISAO
所属 中村学園大学 栄養科学部 栄養科学科
職名 教授

タイトル

DNAメチル化模様の形成過程に関する基礎的研究

提供機関

日本学術振興会

制度名

科学研究費助成事業 若手研究(B)

研究機関

大阪大学

研究期間(From)

2004

研究期間(To)

2006

担当区分

 

担当研究者

末武 勲

研究種目

若手研究(B)

URL

形式

 

研究概要

遺伝子発現制御機構の一つとして、DNAの塩基配列情報に依存しない機構が存在する。その機構が生理的に重要であるということが、近年明らかとなってきている。このエピジェネティックな遺伝子情報の発現制御には、DNAのシトシン塩基のメチル化修飾や、細胞核内でDNAがヒストン蛋白質8量体の周りに巻きついた高次構造(ヌクレオソーム)の構造変化が重要な役割を果たしている。私は、ゲノムDNAにメチル化修飾を導入する機構に関する研究を、生化学的手法を用いて行った。
DNA上に新規にメチル化模様を書き込む酵素として(DNA methyl transferase)Dnmt3aとDnmt3bがある。これらの酵素は、遺伝的解析から、生理的に重要な役割を果たし、Dnmt3aとDnmt3bのメチル化する部位はゲノム上で異なることが分かっている。しかしながら、私たちは、裸のDNAを基質とした精製Dnmt3a及びDnmt3bを用いた解析をこれまで行なってきたが、Dnmt3aとDnmt3bの間に酵素学的性質に差を見出すことができなかった。そこで、本研究計画過程において、基質をより生理的に近いヌクレオソーム構造に変更し、in vitroでそれらの酵素学的な性質を調べた。その結果、Dnmt3bはヒストン8量体の上に存在するDNAをメチル化したのに対し、Dnmt3aはほとんどメチル化できないことを見出し、Dnmt3aとDnmt3bの生化学的な違いを初めて記載することができた。

資金種別

 

国際共著