DNAメチル化模様の形成に、ヒストン分子の翻訳後修飾が果たす役割
日本学術振興会
科学研究費助成事業 基盤研究(C)
大阪大学
末武 勲
基盤研究(C)
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-21570136/21570136seika.pdf
Dnmt3aはゲノムに新たにメチル化模様を描く酵素である。生殖細胞や初期胚では、N末219アミノ酸残基を欠くアイソフォーム、Dnmt3a2が高発現する。Dnmt3aに特異的なN末端領域に、強いDNA結合活性が存在し、これが細胞内での局在化やDNAメチル化活性に寄与することを示した。また、DNA複製時にメチル化模様を維持する酵素のほぼ全長の立体構造を明らかにし、反応時に構造変化する可能性を示した。