維持型ＤＮＡメチル化酵素の構造を基盤とした機能解析

日本学術振興会

科学研究費助成事業 基盤研究(C)

大阪大学

末武 勲

基盤研究(C)

https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-24570153/24570153seika.pdf

DNAにメチル基が導入される際、それがどのように制御されるかを理解することは、細胞分化、癌化の分子機構を明らかにするうえで重要なことである。なかでも、一旦形成されたDNAのメチル化模様は、細胞分裂を超えて、正確に維持されないと、癌化などの異常を引き起こすことが知られている。DNAメチル化模様を維持する酵素,Dnmt1,のC末端には触媒領域があり、N末端側には機能が解明されていない領域がある。そのN末端の機能解析をした結果、Dnmt1のN末端に存在するRFTS領域に依存して、その活性が制御されることをみいだした。