教育を改善する一手法として、情報通信技術を利用した教育、いわゆるeラーニングが多くの高等教育機関で導入され実用的なものになっている。eラーニングは、教育の主体者である学生・教員・組織の各立場から、教育の機会・効果・効率・魅力を向上させるものである。eラーニングは、遠隔教育のように地理的時間的な制約を排除し教育の機会を向上するものと、これまでのオンキャンパスでの授業と併用することにより教育の効果や効率を向上させるものの二つに大別される。本論文では、高等教育機関で多く利用されているコース管理システム(CMS)を利用したeラーニングにおいて、特に教員を支援するシステムと教育活動改善を目的とした教育学習活動の把握のための手法を扱っている。