学生の能動的な学びを促し,支援することを目的とし,大学教育においてアクティフセラーニングを意図的に導入する試みが広がりつつある。 大学教育におけるアクティブラーニングの導入にあたっては,個々の授業における教師による様々な教授法の実践に加え,組織的取り組みがなされている。 著者らは,伊都キャンパスセンターゾーンに設置されているアクティブラーニングスタジオ型教室の整備及び運営に平成21年度から継続的に関わってきた。 また同時に,教室の活用及びアクティブラーニングに関する知見の蓄積を意図し,授業実践を行ってきた。これらの活動をふまえ,本稿ではアクティブラーニングへの取り組み事例を紹介しそこで得た知見の共有を図るともに,今後 アクティブラーニングに取り組むにあたっての課題を検討する。