eラーニングが大学教育の基盤となる実践段階として活用されるためには,組織的な支援体制が必要であることはいうまでもない。そのためには学内の合意が得られトップダウン的に学内の体制が形成されることが望ましいが,特に総合大学の場合には,学内体制の形成が困難であることが多い。このような背景から,パイロット事業で有効性が確認された学内の複数部局による協力体制という実施モデルを,医療系統合教育に特化するもののさらに発展させて,医学部医学科と保健学科・歯学部・薬学部という教育の実施部局に,大学病院という医療の現場を加え,教育を支援する組織として,医療系統合教育センターが教育方法,附属図書館がコンテンツ管理支援,情報基盤センターが情報基盤整備を行うプロジェクトを開始した。本発表では,部局間連携によるプロジェクトの概要について報告する。