九州大学は平成16年度「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム」事業として,WBTによる医療系統合教育を推進している.九州大学病院はこのプロジェクトの中で,WBTを活用した医療人の教育システムの整備を目指しており,そのひとつとして,院内で行われる各種講演等のVOD配信を行っている.当初,コンテンツの作成が大きな負担となっていたが,準備が簡単でPCレスのコンテンツ作成システムを考案し,パッケージ化することにより,記録の手間は大きく軽減された.また視聴のためのプラットフォームとして,Macromedia社(現Adobe社)のShockwaveを利用することにより,講演内容をだけでなく,演者のプロフィールや講演名,インデックスなどを表示し,必要に応じて動画部分の制御を行うことができる仕組みを持たせ,利用者の利便性を改善した.