筆者らは,教育改善の実践において,これまで個別で一過性的になりがちであった実践研究における評価に対して数学的なモデルを構築することにより,異なる教育実践とその評価において統一的な枠組みの構築を検討している.これにより,従来対比が困難であった教育実践間で,授業担当者,所属機関,対象分野,授業形態に依存せずに,学生の学習状況,授業,教材を比較分析し評価し,その結果,教育改善 方法の知見の比較と共有が可能になると考えている.この目的のために,本研究では学習管理システム以外の情報を蓄積していくことを想定している.本稿では,そのための準備の一つとして現在構築しているLINEを利用した学習システムと出席管理システムについて報告する.