平成30年度には、LMS (Learning Management System) のサーバ上のコース利用ログの可視化手法の開発を中心に研究を実施した。昨年度に引き続き、広島大学のLMS (Blackboard) に記録されている平成28年度一年分のデータを対象にした。平成29年度に開発した、LMS のデータベースに保存されるログ情報と実際の教員・学生の活動の対応付けを利用し、LMSの主な機能である「資料提示・閲覧」「レポート」「オンラインテスト」「掲示板」「成績表」の5つについてのアクセス記録を分析した。特に時系列の情報を十分に活用してコースの類型化を試み、5つのグループ(クラスタ)に分類できることを示した。これらのグループわけと、LMSの主要機能の利用状況を組み合わせて、コースの類型化について議論した。
これまで個々のコースに対して分析を行う研究は数多く行われているが、サーバ全体のコースを仔細に分析し特徴付けと分類を行なっているものは多くない。今後、さらに他の研究者とも連