本研究は,高速パターン照合アルゴリズムの開発および全文情報処理への構造と機械学習の導入に主眼をおいて,SIGMAシステムの思想を活かしたワークステーションによる新しいテキストデータベース管理システムの開発を目的にしている。本年度は,以下の研究成果を得て,3年間にわたる本研究を成功裡に完了した。
(1)ワークステーション用の知的全文情報処理システムの実現と評価を行い,利用の手引を作成した。
(2)大規模なテキストデータベースのネットワーク上でのやりとりは,データ圧縮をして行われる。したがって,パターン照合アルゴリズムも,圧縮データをそのままの形で扱える方が効率的である。そのための基礎研究を昨年度展開したので,今年度は,その方式の実現と実際のデータを対象にした実験を行った。
(3)6月にデンマークで開催されたこの分野の最も権威ある国際会議(CPM)に出席して,本研究で得られた研究成果を発表し,世界の専門家と討議を行った。
(4)情報圧縮の手法を