本研究課題では、学習者集団の活動状態を把握し、またその学習者集団がメンバーの学習を相互に支援する能力についての推測と可視化を行う手法について検討した。具体的には、加速度計を中心とするセンサデバイスから得られる情報の組み合わせにより個々の学習者の活動状態を分類し、また学習者相互の活動状態の類似性から集団内での協調活動や相互作用の推測を試みた。ここで行った分析の結果は合宿や授業等の授業実践での活動実態を反映すると同時に、アンケート調査で得た学習者間の情緒的な紐帯と等と関連する指標との相関を示した。このため、学習者集団の状態をセンサデータを元に推測することについての端緒を開いたと考えることができる。