保育系学科の短期大学生について、「ささえる」スポーツの活動であるスポーツボランティアに対して、どのような認識を持っているかを明らかにすることを目的とした。さらに、得られた結果からスポーツボランティア活動の参加促進の方策について検討した。
ボランティアに「参加したい」は82名(86.3%)だった。ボランティアの認識において、「思う」割合が高かったのは、「社会活動である(93名、97.9%)」、「いろいろな人と付き合っていく方法が学べる(93名、97.9%)」だった。31項目のボランティアの認識から主成分として4因子を得ることができた。因子1「必要とされていると実感できる」、因子2「負担がある」、因子3「私がなりたい仕事や職業に役立つ」、因子4「誰でもできる」であった。ボランティアの活動内容による参加意思は「イベント」は89名(93.7%)、「災害支援」は76名(80.0%)、「地域活動」は66名(69.5%)、「福祉支援」は63名(66.3%)「スポーツ関係」は58名(61.1%)だった。生涯スポーツの認知度は「するスポーツ」68名(71.6%)で、最も高い割合を示した。次いで、「みるスポーツ」62名(65.3%)、「ささえるスポーツ」25名(26.3%)だった。そして、「スポーツボランティア」26名(27.4%)だった。スポーツボランティアの経験は、「地域大会」25名(26.3%)、「国内大会」8名(8.4%)、 「国際大会」1名(1.1%)だった。
スポーツボランティアに参加するために必要なことは、「活動内容を知っている」77名(81.1%)、「競技を知っている」68名(71.6%)、「大会を知っている」64名(67.4%)だった。スポーツボランティアをすることと、スポーツとの関係では、「スポーツを知ることができる」86名(90.5%)、「スポーツをやってみたくなる」68名(71.6%)だった。